「確かな品質」で納品するためには、実は後工程が肝となります。
目で見て、手で触れて製品の仕上がり・品質を感じて納得の行く製品をお届けしす。
鋳込みの作業工程と私たちの取り組みを紹介します。
泥漿(でいしょう)を流し込む時は成形において非常に気を配ります。生産サイクルを早めるために急いで泥漿を流し込めば1時間ああたりの生産数は確実に増えますが、「ピンホール」のリスクは確実に高まります。
目に見えるピンホールは検品で発見できますが目視できないピンホールは釜焼き後に見つかります。そうならないために急がば回れ、1点1点ピンホールが発生しないようゆっくり丁寧に泥漿を流し込んでいます。
確かな品質を一定水準で成形するには以下のことを抑えています。
石膏型の状態、気温、湿度に応じた成形時間(泥漿を空けるまでの時間)。
石膏型から製品を離型するまでの時間。早すぎては変形リスク、遅すぎてはヒケ、ソリ、キレのリスクが高まるため細心の注意を払います。
石膏型で製品がある内に不要部を除去。製品毎に異なるため製品に合った専門工具(自作)を選んで取り除きます。
石膏型から製品を離型する際、変形リスクがあるため製品への負担をゼロになるよう抜く方向、抜き方、力加減を追求します。
無事に製品を離型したら、石膏型によって発生するバリを除去。
また急須のように1製品が複数部品から構成される場合のこのタイミングで接合加工します。
不要部・バリ除去、部品接合部は製品面をなめらかに美しく仕上げるため、1点1点柔らかいスポンジやハケで丁寧に水拭きをします。この時、削りカスも綺麗に取り除く掃除も行います。
いよいよ最終段階。
お客様に確かな品質でお届けするため、目視に加え、手で触れた感覚で製品面の最終仕上がりを確認していきます。
品質OKとなれば、1点1点丁寧にご希望の梱包・納品形態で納める準備をします。